肌荒れ、ニキビやふきでもの…。ちょっと体調を崩すと、お肌に影響が出る人も多いもの。
今回は、仙台市の現役皮膚科医の工藤洋平先生から、お肌トラブル対策を教えていただきました。日頃から気をつけて、お肌をいたわってあげましょう!
乾燥が気になるこの季節。ほうっておくと、カサカサ、あかぎれ、ひび割れ、なんてことに。乾燥には保湿が一番です。みなさんはきちんと対策していますか?
乾燥を防ぐ日々の注意点
エアコン、ヒーター類など、直接温風が吹き付ける暖房器具は特に要注意です。直接、風があたらないようにすることはもちろん、温度設定を1℃でも低めにすることで省エネにもなりますし、乾燥対策になります。
コタツや電気毛布など、長時間にわたって肌に直接触れる暖房器具も肌の水分を蒸散させます。あまり長時間の使用はオススメできません。
コップに水をいれておいておくだけで、その水分が蒸発し、加湿になります。これはお手軽なのでお勧めです。暖房器具を使用するときは、併用すると良いでしょう。
これも簡単でお勧めです。お部屋に、タオルなど洗濯物の一部を部屋にかけると乾燥を防げます。シャツなどは、室内干し特有のニオイがつくこともあるので、そもそも部屋の中でしか使用しないタオル、バスタオル類が特にお勧めです。これも暖房器具の使用と併用すると良いでしょう。
観葉植物など、室内に緑を配置することも乾燥を防いでくれます。また、建物の壁面や紙のインクなどからでる化学物質を吸収してくれます。
加湿器は沢山の種類が出ています。スチーム式、気化式、ハイブリッド式、超音波式などのタイプがありそれぞれ長所短所があります。冬の室内の湿度は20〜30%まで低下します。お肌によい湿度は50〜60%程度ですので、それを目安に使用してください。加湿しすぎると結露を招き、ダニやカビの原因になりますので、湿度の上げすぎには注意してください。
ナイロンタオルなどで強くこすると、さらに乾燥を招きます。冬の間は、石鹸類を手につけて、軽くこするように洗うだけで十分と言われています。ただし、暖房の使いすぎによって汗を沢山かいてしまった場合は別です。その時はある程度しっかり汚れを落とすことを忘れないでください。
お肌の乾燥が強い人は、保湿剤の使用も検討してみてください。入浴後、急速に肌から水分が蒸散しますので、できれば入浴後30分以内に保湿剤を使用したほうが良いでしょう。特にセラミドが保湿に重要な役割を担っていますので、セラミド配合のものがオススメです。
乾燥に効果的な栄養素とそれを含む食べ物
ビタミンA
ベータカロチン
ビタミンE
亜鉛
たんぱく質とコラーゲン(リシンとビタミンC)
代表的な保湿剤について
病院で処方される保湿剤で代表的なものを紹介します。
の3つがあります。「ヒルドイドソフト」は、「ワセリン」や「ウレパール」などに比べて、保湿力が高くお勧めです。しかし、まれに肌に合わない場合も。「ワセリン」や、「ウレパール」は刺激が少ないので、肌の弱い方はこちらを使用するとよいでしょう。
「ワセリン」は特にかぶれが起きにくく、薬局でも気軽に購入することができます。また、この「ワセリン」からさらに不純物を取り除いた製品「プロペト」「サンホワイト」という商品があります。この2つは刺激物質がほぼゼロ。赤ちゃんや、お子さん、敏感肌の方の保湿に最適です。病院によって置いていない場合がありますので事前に確認を。
市販の保湿クリームは保存料などの多くの添加物が入っています。市販のお薬は、実は肌への刺激性は結構強いのです。その点「ワセリン」は安価で安全、入手しやすい保湿剤と言えます。
オススメの保湿剤をピックアップ
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ニキビは若い人。20歳過ぎたら吹き出物(に名前が変わる)と思ってる方、多いのでは?医学的には全くの間違いです。ニキビも吹き出物も全く同じものですし、原因や、年齢で区分けできるものではありません。あくまでニキビはニキビです。
ここでは、効果的なクレンジングと洗顔の仕方について、それぞれ5つのポイントを紹介します。基本的なことですが、一番重要なこと!今までの自分のクレンジング、洗顔の仕方はどうですか?おさらいしてみましょう!
(1)クレンジング剤の選択が間違っている?
当然ですが油はニキビの大敵です。
クレンジング剤は油性のタイプは使わないようにしましょう。使うならジェルタイプやフォームタイプのものを。
(2)メイク落としの使用量が少ない?
使用量が少ないと摩擦が大きくなり、にきびによくないです。普段より量を多めに使ってください。大切なあなたのお顔のためです。ここはケチらない方がよいです。
(3)強くこすり過ぎている?
こすり過ぎるとそれがニキビへの刺激になります。かえって悪化してしまいます。
クレンジングをなじませる際の「強さ」が大事です。右手の、人差し指、なか指、くすり指の3本の指先で、左手の手の甲をこするように押してみて下さい。そこで皮膚にしわがよるようだと強すぎです。しわができない強さで、たっぷり量を使ってなじませてください。
(4)長くこすり過ぎている?
なじませるのを止めるタイミングも大事です。しっかりなじませようとするあまり、いつまでもこすってしまう方もいます。これも刺激になってしまい逆効果です。
メイクとクレンジング剤がなじみ、手のすべりが軽くなったところがやめるポイントです。
(5)メイクを落とす順番が間違っている?
自分のクセになっている順番ってありますよね。ポイントメイクを後に落とすと、メイクの色素が拡がってしまいます。
目やくちびるなどのポイントメイクは先に落とします。
(1)洗浄料を多く使いすぎていないか?
ニキビに油分と汚れは大敵!というイメージが強いですよね。そこで必要以上に洗浄しすぎている方が多いです。洗浄料を多く使いすぎていることが多いです。かえって乾燥を招いてしまい逆効果です。使用量は多くしなくて良いのです。(ここはメイク落としとの違いです)大事なことは泡だてることです。量ではなく、泡立ちに意識を向けましょう。
(2)泡のたて方が足りない?
ニキビができているときは、さわる、こするなどの刺激はよくありません。そこで、洗顔では泡をよくたてて洗う必要があります。ここまではご存知の方も多いと思います。ただ、実際は思った以上に泡だてる必要があります。
洗浄料がてのひら全体になじんで、多少泡立つ程度では少ないのです。まるでホイップクリームがてのひらにポンと乗っているかのようにみえるくらいまで泡立てます。最近、お茶の葉成分を使った某石鹸のテレビCMで、「大量の泡が手のひらにくっついて、手のひらを下に向けても泡が落ちない」というシーンを見かけます。
手のひらを下に向けて落ちるかどうかは別として、「泡の量」としては、あれくらいまで泡だてるイメージです。汚れも落とせますし、何より摩擦が軽減されてお肌に良いです。
(3)同じ場所を洗いすぎていないか?
ニキビができているところはどうしても気になります。そこで、つい必要以上に同じ場所ばかり洗いがちです。
ニキビのできた頬の部分ばかり、無意識のうちに洗いすぎていることが多いのです。無意識にニキビ部分だけ2度も3度も洗いしている方もいます。洗いすぎて乾燥するのはかえってお肌によくありません。自分で洗うときに、意識してみてください。
(4)こすっている時間が長すぎないか?
これも同じです。ニキビの出ている部分は、こする時間がついつい他の部分より長くなってしまいがちです。
他のニキビの無い部分とこする時間は同じで構いません。自分で洗顔しているときに「にきび部分だけ、ほかの部分より長い時間かけて洗ってないか?」意識してみてください。
(5)すすぎ残しがないか?
両手で包みこむように、流水でまんべんなく洗い流します。特にフェイスラインの洗い残しに注意してください。
さらに、ここで重要なのは、洗顔の順番です。シャンプーやリンスなどの残留物が意外に顔に残っていますので「洗髪後に洗顔」するようにしましょう。洗髪後に洗顔することで、その心配がなくなります。
かゆみを増進させる悪循環、「イッチ・スクラッチサイクル」とは?
アトピーやじんましん、虫刺されなどのかゆみ…一度掻いたらもうとまらなくなってしまう!そんな状況、誰しも経験があるかと思います。
「イッチ・スクラッチサイクル」ってご存知ですか?
かゆい→ひっかく→皮膚のバリア機能壊れる・かゆみ物質の放出→さらにかゆくなる!→ますますひっかく!→ますます皮膚のバリア機能壊れる・かゆみ物質の放出!という悪循環におちいってしまいます。ですから皮膚科の先生は「掻いちゃだめ!」なんて言うわけですね。
また、「お風呂に入っているとき」「寝ているとき」がもっともかゆみを感じるそうです。体温が上昇するとかゆみが増すのですね。
ではこのかゆみ落ち着かせるにはどうしたらいいのか?それは冷刺激(れいしげき)を与えることが効果的なんです。つまり、冷やせばよいのです。そのコツをお教えしましょう。
冷やしおしぼり法 〜 かゆみには適切な温度で冷やすことが効果的 〜
かゆみには、冷やしたおしぼりで温度を下げるのが効果的です。
作り方は、まず水でぬらしたおしぼり(またはタオル)を冷蔵庫で冷やします。ここであまり強く水分をしぼり過ぎないこと。おしぼりはタッパーの中に入れると冷蔵庫のにおいが移りにくいです。なんとたったこれだけ!
この冷やしおしぼりをかゆみが出たとき(例えばお風呂上がりや、寝る前など)患部に当てます。
※乳幼児に使用する際は、おしぼりが口と鼻をふさいでしまって窒息する危険がありますのでそばを離れないでください!
※氷や保冷剤をビニール袋などに入れて直接冷やすことは避けたほうがよいでしょう。
氷や保冷材で冷やすと、冷たくなりすぎることがあります。温度を低くすると、冷たい刺激によって毛細血管が一度は細くなりますが、冷やしすぎると、今度は元に戻ろうとして、冷やす前よりも血管が拡張してしまうことがあります。つまり一旦はかゆみが軽くなるのですが、しばらくすると、血管が再拡張して、かえってかゆみが増してしまうこともあるためです。
皮膚科医 工藤洋平医師
仙台市生まれの仙台育ち。高校卒業後は、18歳から約10年間、千葉(船橋市)、東京(下北沢)、神奈川(厚木市)など関東に住んでいたことも。医学部卒業後は地元仙台に戻り、
皮膚科医として主要な病院で勤務。その後、大学院に進学。 2009年に大学院を辞め、
2010年2月、青葉区の愛子地区(青葉区落合)に、「あやし皮膚科クリニック」開業。
皮膚科医としてみなさんのお役に立てることはないかと考え、メルマガを発行することにしました。週に1回、あなたのメールアドレスに皮膚科のお得な情報が届きます。
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